【未解決事件】増山ひとみさん行方不明事件

未解決事件
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事件概要

1994年に21歳の増山ひとみさんが行方不明になった事件。
自身の結婚を控え、勤務先を退職するその当日に足取りがわからなくなってしまいました。30年以上経過した今も行方がわからない状況です。

事件の経緯

事件当日までの状況

1994年(平成6年)2月19日、福島県原町市(現・南相馬市原町区)で、21歳の増山ひとみさんが行方不明となった。

ひとみさんは地元の歯科医院で歯科助手兼事務員として勤務しており、この日は結婚式を3週間後に控え、寿退社(結婚による退職)として最後の出勤日だった。午前中の勤務を終え、同僚から退職祝いの花束を受け取った後、13時10分頃に黒色のスズキ・アルトワークスを運転して帰宅する姿が同僚に目撃されたのが最後となる。

失踪前の状況として、ひとみさんの婚約が決まってから(約2週間前の結納後)、自宅に毎晩のように無言電話がかかってくる嫌がらせが発生。車体には「ブス」「バカ」などの落書きや傷つけ行為も繰り返された。

また、1月25日頃、職場に「O」という女性から電話があり、ひとみさんの手帳には
「彼(婚約者)にはほかに切れていない女がいたらしい。でもわりと冷静。もしかの勘があたってた。彼は嫌がらせだという。そんな女は知らないと否定、信じよう」
とのメモが残されていた。これにより、婚約者の浮気疑惑やストーカー行為が疑われるようになった。失踪当日午前中にも、若い女性の声で「増山ひとみさんはいらっしゃいますか?」という不審な電話があり、ひとみさんは時計を頻繁に見ながら緊張した様子だったと同僚が証言している。

翌20日、職場から約500m離れたコンビニ裏の空き地で、ひとみさんの車が放置されているのが発見された。車は失踪当日の13時40分頃には既に停車しており、鍵はかかった状態。車内には財布、婚約指輪、手帳、ダウンジャケット、花束などの全所持品が残されていた。ひとみさんの服装は灰色のBENETTONロゴ入りトレーナー、紺色のジーンズ、ベージュと黒のリーガル製革靴だった。ひとみさんは学生時代はバレー部に所属する明るい性格の女性だったという。

捜査の状況

福島県警察原町警察署(現・南相馬警察署)は、事件と家出の両面から捜査を開始。車内の所持品が残されていたこと、無言電話の停止(失踪後ぴたりと止んだ)から、犯罪性を強く疑い、拉致・監禁の可能性を視野に置いた。公開捜査番組で広く取り上げられ、情報提供を呼びかけたが、手がかりは少なく、2025年現在も未解決。

福島県警察の公式サイトでは、情報提供を継続的に求めている(連絡先: 南相馬警察署 0244-22-2191、joho@police.pref.fukushima.jp)。遺体や生存の痕跡は一切なく、30年以上経過した今も家族は情報を待ち続けている。

注目された出来事

失踪約11ヶ月後の1995年1月4日、ひとみさんの実家に公衆電話から中年女性の声で「もしもし、お姉ちゃんだよ。ひとみです」と電話がかかってきた。妹が応対し、声は21歳のひとみさんとは全く異なり、電話は途中で切れた。この「お姉ちゃんだよ」事件は、犯人による嘲笑か、ひとみさん本人の変声か、悪戯かで議論を呼び、事件の象徴となった。音声は一部メディアで公開され、不気味さから都市伝説化した。

考察

事件の特徴

この事件の特徴は、結婚直前の「幸せの絶頂」からの突然の失踪と、事前のストーカー的嫌がらせ、無言電話の停止という「計画性と即時性」のギャップにある。車内の全所持品残置から、計画的な家出ではなく、即時的な拉致を示唆。失踪当日の不審電話と時計を見る行動から、待ち合わせの可能性が高く、心理的なプレッシャー(浮気疑惑)が被害者を孤立させた点が典型的ストーカー犯罪の特徴。未解決の長期化(30年以上)と「お姉ちゃんだよ」電話の不気味さが、単なる失踪事件を都市伝説級のミステリーに昇華させた。

主な犯人説

  • 婚約者関与説: 手帳の浮気メモ、無言電話の停止から、婚約者が二股をかけ、元彼女(O?)と共謀して拉致した可能性。婚約者のアリバイが曖昧で、事件後すぐに元彼女と結婚したとの噂(行方不明から約1年後に元彼女が婚約者の子どもを出産)。
  • 婚約者元彼女説: 無言電話の主が中年女性で、失踪当日の電話も同者?嫉妬や監視行為がエスカレートし、駐車場で襲った。電話の「お姉ちゃんだよ」は犯人の嘲笑。それにしては声が50代くらいだったこともあり年齢層が合わないか。
  • 第三者(反社会的勢力関連)説: 地元噂で、婚約者の借金や反社所属者娘が絡むとの陰謀論。証拠薄いが、車落書きの過激さが組織的と見る声もあり。
  • 家出・生存説: 浮気発覚で自ら逃亡し、変声手術で身を隠したとの推測。ただし、所持品残置と電話の不自然さから否定多数。

登場する女性について

  • 婚約者元彼女
  • Oという女性
  • 無言電話の相手(女性と確定はしていないが)
  • 「お姉ちゃんだよ」電話の女性

上記の人物が登場してくるが、すべて同一人物なのか、すべて別人なのか、謎である。
ただ、「お姉ちゃんだよ」電話の女性は年齢層が高く、婚約者の元彼女や浮気を怪しんでいたOという女性とは別人物だと思われる。

真相は…

「事件当日までの状況」欄でも記述したが、ひとみさんが結婚に向けて動いている間にかなりの無言電話があった。深夜1時間おきにくることもあったという。その電話がひとみさん失踪後にパッタリと止んだことから私は、婚約者の元彼女とこの無言電話の発信者は同一ではないかと考える。これを考えると、婚約者の元彼女は事件に少なからず関係しているのではないかと思われる。ただ、婚約者がこれを知っていたか、共犯者なのかは判断がつかずにいる。

前述の通り、ひとみさん失踪後に婚約者の元彼女は婚約者の子どもを出産し、婚約者と結婚したとの説がある。しかし、ひとみさんのご両親は「まだ婚約は解消していない」という立場のとのこと。元彼女との子どもも生まれそちらとの家庭を築きたい婚約者サイドとしては、「自発的失踪」ということにしたいことからひとみさんの生存を偽装するために「お姉ちゃんだよ」電話をしたのではないか。そうすると発信者は婚約者サイドの誰か、婚約者の母または元彼女の母なのではないか。この電話は、公開捜査前だったとの話もあり、それであれば辻褄も合う。

やはり元彼女側が一番怪しいように思う。

結論

増山ひとみさん失踪事件は、30年以上経った今も未解決のまま、被害者の家族や地域に深い傷を残しています。怪しい人物はいるものの、決定的証拠の欠如が真相を闇に閉ざしています。
ひとみさんの安否が今も懸念されますので、なにか少しでも情報のある方は提供をお願いします。

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