【J2第38節】徳島ヴォルティスvs水戸ホーリーホック

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いよいよ今節を含め残り5試合となったJ2。
プレビューで注目試合に挙げた徳島vs水戸の試合をご紹介します。
6位水戸がアウェイで7位徳島と対戦、勝ち点差がない両チームの対戦は誰が見ても重要な試合です。

2019.10.27
徳島ヴォルティス 2-1 水戸ホーリーホック
22分:福満隆貴
63分:河田篤秀
89分:野村直輝

ゲーム

スターティングメンバー

ホーム徳島は3-6-1です。
ほぼほぼ予想通りのメンバーでした。右サイドについて岸本選手と藤田選手のどちらをチョイスするかが読めませんでしたが、残りの10人は予想通りでした。
ある意味、メンバーや戦い方が固まっているからこそ予想ができると言えると思います。

対する水戸も予想通りの4-4-2。
しかし右サイドバックの予想は外してしまいました。3試合連続で浜崎選手がスタメン。
予想していた岸田選手はベンチ外でした。

徳島vs水戸

前半

水戸はこの試合に対する意気込みが伝わるほどのハイプレス。
ゴールキーパー梶川選手までフォワードの小川選手か黒川選手が追い回します。
しかし、徳島が中盤までボールを運ぶとブロックを形成し、ハイブリッドな守り方を展開していました。

すると22分、コーナーキックのカウンターから左サイドへ展開すると福満選手がフリーで受けます。
フォローがいない中、一人でボールを持ち込むとペナルティエリア直前で内田裕斗選手を切り返しでかわしゴールキーパー梶川選手のポジションを見ながらミドルシュート。
これが綺麗に決まり水戸が先制点を奪いました。
あの展開でニアにシュートを放つという高い技術が必要なプレーでした。

その後も徳島がボールを握り、水戸はカウンターを狙う展開が続きます。
32分には野村選手がバイタルから少し強引にミドルシュート、ポストをかすめて外れる際どいシュートとなりました。
さらに38分には左サイドからパスを繋ぎ、右サイド大外の岸本選手へ展開すると、戻ったディフェンスを切り返しでかわしてシュート。
決定機でしたが村上選手がスーパーセーブ。
さらにさらに40分には水戸ディフェンスラインの宮選手がボール処理をミスし河田選手が奪ってシュート。きちんとヒットせずに村上選手が難なくセーブしますが、奪った後もう少し持ち込めばさらに決定機になったシーンでした。

チャンスシーンは確実に徳島に多く訪れましたが、水戸が1点のリードで前半を折り返します。

後半

徳島は石井選手を下げ、内田航平選手を投入。
ケガなのか戦術的な意図なのかは不明ですが、ここで1枚の交代を使います。

展開は前半と変わらず徳島が攻める時間が長く、水戸は耐える流れとなりました。
58分、バイス選手が最終ラインからロングパスを右サイドの岸本選手へ通すと、岸本選手から小西選手へ渡りミドルシュート。際どいシュートになりましたがわずかに外れました。

しかし直後の63分、左サイドでボールを持った杉本選手が切り替えして右足で低く速い巻いたクロスを放り込むと河田選手が押し込みついに徳島が同点に追いつきました。
プレビューで記載した、杉本選手から河田選手のラインで得点が決まりました。予想が当たりました。

防戦一方だった水戸も勝ち点3が欲しい試合、再度プレスの強度を上げ状況打開を狙います。
79分、狙い通りのハイプレスをかけ、高い位置でボールを奪い小川選手へ繋ぎます。梶川選手も少し飛び出しており、浮かせ気味でシュートを狙いますが枠に飛ばすことができず。水戸は狙って作った大きなチャンスを逃してしまいました。

86分には少し左寄りでのフリーキックを得た徳島、速いクロスを入れると水戸の宮選手(だったと思います)がヘッドでクリアしようとしますが水戸ゴールへボールが向かいます。
あわやオウンゴールというシーンでしたが、村上選手のビッグセーブで難を逃れます。

ドロー決着かと思われた終了間際、ロングボールを右サイドでうまく受けた交代出場の清武選手が中央へ折り返すと野村選手が左足で流し込みます。
村上選手は逆モーションで反応できず、土壇場で大きなゴールが徳島に入りました。

これの失点を水戸は跳ね返せず、2-1で徳島が劇的な勝利をもぎ取りました。

注目選手

ホーム徳島は岸本選手。
決定機を決めきれないシーンもありましたが、本来フォワードだったポジションをサイドに移し、しっかりタスクをこなしていました。
得点力をもっとつけていけばさらに怖い選手になっていくのではないかと思います。
あと、フル出場したかったですね。ここは藤田選手も力のある選手ですから、切磋琢磨で伸びていきたいところですね。

アウェイ水戸は黒川選手。
ここのところスタメン落ちすることもあったのですが、今日はハイプレスのスイッチとなり、プレスバックでボールを奪い、奪ったボールを運ぶ、獅子奮迅の活躍でした。
狙う五輪代表にはしばらく呼ばれていませんが、残り試合で改めて活躍し候補に上がるようにしていきたいとことです。
前目のポジションならどこでもこなす器用さもあり、水戸はもちろん日本五輪代表の力となる可能性のある選手です。

まとめ

期待通りの熱い試合となりました。
予測していた差のついた結果にはならず、僅差の競ったゲームとなりましたが、見どころはたくさんでした。

徳島は岩尾選手を中心にボールを保持し攻撃を組み立てていましたが、普段と比べて整備された守備の水戸が相手だったので、いつものような迫力のある攻撃は少なかった印象でした。
しかし、そのような中でもしっかりと2得点できるところにチーム力の向上を感じます。
特に個人の能力の高さは素晴らしいものがありました。

対する水戸はカウンターで先制点を取るところまではプラン通りだったと思います。
しかし、あまりにも攻められすぎました。
もう少し攻めへパワーを使うべきだったかもしれません。
守備は整理されておりとても堅かったのですが、奪った後のボールを繋げず守備の時間が続いてしまう展開となり、さすがに厳しい展開となりました。

これで徳島は5位浮上、まだまだ自動昇格も狙えそうです。
逆に水戸は8位後退、プレーオフ圏内を目指して残り試合を戦うこととなりました。
残り4試合、次の試合が楽しみです。
J1昇格レースを最後まで楽しみましょう。

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