【2020 J2第11節】京都サンガvs水戸ホーリーホック

サッカー
スポンサーリンク

前節一人で4得点の大活躍を見せたウタカ選手。この試合も得点ができるか、そして対戦相手の水戸はウタカ選手を止められるか、これが見どころの一戦となりました。

結果、最高に見どころたくさんの90分となりました。

2020年8月12日
京都サンガ 2-2 水戸ホーリーホック
32分:ジュニーニョ
42分:ンドカボニフェイス
55分:ピーターウタカ
64分:中山仁斗

京都vs水戸 ゲーム展開

立ち上がりは水戸の攻勢となりましたが、15分過ぎからはホーム京都がペースを握りました。
そして32分、バイス選手が最終ラインから持ち上がり、鋭い縦パスをジュニーニョ選手へ入れると、トラップを浮かせてそのまま反転ボレー。これがゴールキーパーの頭上を超えるドライブシュートとなりゴールネットに突き刺さりました。スーパーゴールで京都が先制します。

しかし水戸も42分、コーナーキックからのこぼれ球をンドカ選手が押し込んで同点。追いついてハーフタイムを迎えます。

後半に入ると55分、ついにウタカ選手が爆発します。
コーナーキックからニアに飛び込むとドンピシャのヘディングシュートで豪快に水戸ゴールへ突き刺し再びリード。

しかし、再び水戸が追いつきます。
64分、自陣から持ち上がった木村選手からの縦パスを受けた深堀選手が中央へ流すと、山口選手がダイレクトでシュート。ゴールキーパー若原選手が弾いたところを中山選手がプッシュ。再びゲームを振り出しに引き戻しました。

その後は両者決定機を作り出しながらディフェンスとゴールキーパーがそれぞれ良いプレーを見せ、決勝点を許さず。
激しいゲームは2-2のドローとなりました。

京都サンガ

京都スターティングメンバー

京都は3-5-2のシステムですが、中盤は庄司選手の1アンカーで臨みました。

前線からのプレッシャーを休みなくかけ続け、水戸に自由を与えることなくゲームを進めました。2トップに2枚のシャドー、どちらかのサイドに寄せればそのサイドハーフの選手と5人でプレッシャーにいき、さらにアンカーの庄司選手まで囲いに加わるという激しいプレッシャー。水戸を自陣に張りつかせることに成功していました。

序盤こそ水戸のテンポの良いパスに攻め込まれるシーンもありましたが、次第にボールを持って流れを引き戻すと、32分にジュニーニョ選手のスーパーゴールで先制に成功。

前述のプレッシャーに加えて、システムのかみ合わせからフリーになる両サイドハーフからの攻撃も迫力があり、水戸ディフェンスに脅威を与えていました。
それだけに早めに追加点を奪いたかったところでしたが前半終了間際に失点。少しもったいない失点でした。

後半も庄司選手がパスを散らし、両サイドハーフに2シャドー、2トップが迫力を持って攻め込み、水戸のディフェンスにプレッシャーをかけることに成功、そんな中で絶対エースのウタカ選手のヘディングで追加点。最高の展開となりました。

しかし、次第に運動量が落ちてくると手薄のバイタルエリアで水戸に自由にプレーをされてしまい、64分にはそのスペースを使われて失点。

その後はオープンな展開で決定機を作り作られの展開でしたが、ゴールキーパーの若原智哉選手のスーパーセーブ連発でこれ以上の失点は許さず。下部組織出身の若原選手、将来が期待されるゴールキーパーですね!

水戸ホーリーホック

水戸スターティングメンバー

水戸は4-4-2、縦関係の2トップのシステムで臨みます。

序盤は鋭いパスで京都陣地へ攻め入りますが、次第に京都のプレッシャーに前へボールを進めることができず。
激しいプレスにもなるべく繋ごうとする姿勢が見られましたが、コースが切られていたりパスの弱さがあったりとなかなか前へボールを運べない時間が続いてしまいました。
そして32分には押し込まれている展開の中で、京都最終ラインからバイス選手の持ち上がりを許してしまい、縦パスから失点。シュート自体はスーパーでしたが、悔やまれる場面でした。

ただ、それでもやり続ける姿勢を見せ続け、前半のうちに追いつくことに成功。コーナーキックからンドカ選手が押し込んで追いついて前半を折り返すことができました。

後半も先にリードを許す展開となりましたが、運動量が落ちず京都のプレスをはがし始めるとチャンスを量産していきます。一人でバイタルエリアをカバーする庄司選手が晒されだすと、そのエリアから決定機を作り出します。前述の京都ゴールキーパー若原選手に止められてしまい同点止まりでしたが、あと何点か入ってもおかしくない展開が続きました。

そんな水戸の攻撃を引っ張ったのは山口一真選手。自ら仕掛け、自らシュート。フリーキックは誰にも譲らず、久しぶりに見る”我の強い選手”という印象です。2トップの少し下がり目でチャンスを作り出し続け、90分走り続けた山口選手、今後の水戸の鍵となりそうです。

そして京都の若原選手を持ち上げたので、触れておかなければならないのは水戸のゴールキーパー松井選手。最後に決定機を作り出したのは水戸だけではなく、同じくらい京都にも決定機がありました。ンドカ選手や住吉選手とともに粘り強く守り、スーパーセーブも見せてくれました。若原選手に比べベテランの松井選手。いぶし銀の活躍はまだまだ見られそうです。

次節の予定

とても素晴らしいエキサイティングなゲームを見せてくれた両チーム。ただ、上位を目指すにはどちらも勝ち点3を取らなければならなかったのは事実かと思います。

京都はアウェイで金沢と、水戸はホームで東京ヴェルディと対戦します。中3日という苦しい日程となりますが、上位を狙うには勝利していかなくてはなりません。両チームは次節も熱いフットボールを見せてくれるでしょう!

コメント