【2020 J1第16節】ベガルタ仙台vs大分トリニータ

サッカー
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14位仙台が16位大分をホームに迎えたゲーム。
両チームともなかなか上位に顔を出せない中、浮上のキッカケを得るのがどちらなのかが気になってゲーム観戦しました。

そしてもうひとつ見たかったのが仙台浜崎選手のキック。ここのところコーナーキックから何度もゴールを生み出していたので、そこに注目して見てみました。

2020年9月13日
ベガルタ仙台 0-3 大分トリニータ
34分:三平和司
80分:知念慶
85分:田中達也

仙台vs大分 ゲーム展開

サイドを有効に使う大分が前半はペースを握り、34分に左サイドを完璧に崩してのゴールで先制しました。三平選手のゴールとなりました。

後半は仙台が盛り返すものの、途中からペースを引き戻した大分、80分には交代出場の知念選手が追加点を挙げ、85分には田中達也選手が3点目をゲットし、終わってみれば0-3で大分の快勝となりました。

今季まだホームで勝てていない仙台ですが、残念ながらこの日も勝利を挙げることができず、次へおあずけとなりました。

ベガルタ仙台

仙台スターティングメンバー

仙台は4-3-3のシステムで臨みます。
第6節の川崎戦の記事を書きましたが、そのゲームとは中盤の形が少し異なりますね。

立ち上がりから大分の激しいプレスに前へボールを運ぶことができず。
防戦一方の時間帯が続きます。

上のフォーメーション図、サイドバックのウイングの間のスペースを大分にうまく使われてしまい、サイド攻撃にさらされることとなりました。

そして34分に右サイドを細かいパスと追い越しで崩されると中央に折り返されて失点。クロスボールを蹴る前がゴールラインを割ったようにも見えましたが、抗議は受け入れられず失点となりました。

木山監督もインタビューで語っていたように良くなかった前半ですが、後半はペースを掴みます。
前半途中に投入した関口選手と浜崎選手をインナーハーフとして椎橋選手をアンカーへシステムを変えると、怒涛の攻撃で反撃。

58分には注目していた浜崎選手のコーナーキックから柳選手がドンピシャヘッドで狙い、66分には右サイドを崩してのクロスから長沢選手が決定機を迎えるも、いずれも枠に飛ばせずに得点を奪うことができませんでした。

すると大分に再度ペースを握られてしまい、80分には相手フォワードとの1対1の競り合いをセンターバックのシマオマテ選手が完全に負けてしまい追加点を献上してしまいます。
さらに85分には前掛かりになったところをカウンターで失点。

最後は元気なく、3失点で敗戦となりました。
おまけにと言ってはなんですが、ベテラン関口選手のイエローカードも残念でしたね…主審に暴言を吐いてしまいました。マイクにバッチリ拾われてしまいましたが、関口選手ほどのプレーヤーですから、気持ちはわかりますが抑えてもらいたかったところです。

あまり良いところなく敗れてしまった仙台ですが、今季初スタメンのパラ選手は今後に期待が持てるプレーだったのではないでしょうか。左サイドバックを務めていましたが、もしかすると一列前でも面白いかもしれません。

大分トリニータ

大分スターティングメンバー

対する大分は5戦勝ちなし中、アウェイながら何とか勝利したいところでシステムは3-4-2-1。
伊佐選手をトップに置くスタイルで仙台に立ち向かいます。

仙台の項目でも記載した通り、前半は完全に試合を支配します。
3バックの両サイドのセンターバックから、対角線に長いサイドチェンジのパスがバンバン決まり、仙台のサイドバックとウイングのスペースに自分たちのウイングバックをポジショニングさせてズレを作り、やりたいようにプレーできていました。

そして34分、左サイドで細かいパスから縦に繋ぐと、シャドーの町田選手がタメを作って三竿選手の上がりを引き出し、クロスからの先制点をお膳立て。
センターバックの選手がクロスを上げるという大分のスタイルが凝縮されたゴールでした。

しかし後半になると、意図的かどうか不明ですがウイングバックが高い位置を取らなくなり、常に5バック気味で戦うようになると仙台の攻撃にさらされる時間が長くなるようになりました。

しかし、片野坂監督が64分に取った交代策で流れを引き戻します。
元仙台の島川選手をボランチに入れ、知念選手と渡選手を2トップとして送り込みます。

これで前線に起点を作ることと、守備時は前からプレッシャーをかけることの2点ができ、再び自チームのペースとすることに成功しました。

80分、同じく途中出場の小出選手が鋭い読みでボールを奪いそのまま前線に放り込むと、ルーズボールをシマオマテ選手と競り合った知念選手が倒れず競り勝ち、最後はゴールキーパーとの1対1を冷静に沈めて2点目をゲット。あの屈強なシマオマテ選手に完璧に競り勝った最高のゴールでした。

さらには85分にカウンターから、今度はポストとなった知念選手がサイドにはたくと、この日一番のスプリント数を弾きだした田中達也選手がフリーでゴールキーパーの脇を冷静に抜いて3点目。勝負アリとなりました。

田中達也選手のゴールシーン

3得点でアウェイ完勝の大分、久しぶりの勝ち点3は最高の形でゲットとなりました。

大分の注目選手は何と言っても知念慶選手ですね!

次節の予定

敗れた仙台は1週間後の日曜日にFC東京と対戦します。
上位をキープしている強敵となりますし、アウェイでの対戦となりますので苦戦が予想されます。
この試合、監督は少しずつズレがあると仰っていましたので、そこを整理して臨みたいですね。

そして快勝の大分は、何と仙台と同じアウェイのFC東京戦。
ACLの関係で水曜日に対戦することとなります。
中2日の厳しい日程ですし、アウェイ連戦となります。何とか勝ち点を拾って大分に帰りたいところですね。

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