開幕4連敗と絶不調の鹿島が、同様に不調13位の横浜FMをホームに迎えました。勝利を収めて勢いに乗るのはどちらのチームか。
両チームにとって大事なゲームとなりました。
2020年7月18日
鹿島アントラーズ 4-2 横浜Fマリノス
4分:上田絢世
12分:マルコス ジュニオール
58分:上田絢世
67分:エヴェラウド
70分:マルコス ジュニオール
82分:白崎凌兵
鹿島vs横浜FM ゲーム展開
開始早々、中盤でボールを奪った鹿島は左サイドからエヴェラウド選手が突破しファーサイドへクロス、そのクロスを横浜FMティーラトン選手がかぶってしまい上田選手へボールが渡ります。綺麗に止めたトラップから完璧なシュートで4分に鹿島が先制しました。
しかし、12分に横浜FMも追いつきました。中央でパスを交換すると右の仲川選手へ展開し、仲川選手はゴール前にラストパスを入れ、走り込んだマルコスジュニオール選手が押し込んでゴール。
58分、レオシルバ選手がボールを持ち込み、センターサークル付近から右サイドへ展開、ボールを受けた広瀬選手が浅い最終ラインの裏へ低いクロスを入れると、上田選手がディフェンスの前で先に触り2点目をゲット。
さらに67分には高い位置でボールを奪った鹿島、遠藤選手が中央から右サイドへファンアラーノ選手が低いクロスをファーサイドへ蹴り込み、走り込んだエヴェラウド選手がフリーで押し込み3点目。
2点差をつけられた横浜FMですが、直後の70分に左サイドのスローインからマルコスジュニオール選手がまいたボールをファーサイドネット付近へ蹴り込むスーパーゴールで追いすがります。
しかし82分、畠中選手の最終ラインでのパスミスを白崎選手がダイレクトでループシュート。ゴールキーパーの梶川選手がビルドアップに参加していたために無人のゴールへ流れていきました。鹿島は決定的、横浜FMは追い上げムードに水を差されるゴールとなりました。
両チームで6ゴールが飛び出した乱打戦は鹿島が勝利。今後の巻き返しの弾みとなりそうです。
鹿島アントラーズ
鹿島は4-4-2の並びでスタート。遠藤選手は少し下がったセカンドトップのポジションを取っていました。
前線の2人から相手への激しいプレッシャーをかけ、相手の前進を止める戦法で臨むと、開始早々に三竿選手が相手から高い位置でボールを奪って先制点を奪うことに成功しました。
自陣へ侵入されても激しくコンタクトし、ボールを奪うと横浜FMの高いディフェンスラインの裏を狙う戦い方を見せました。
32分から33分にかけて見せたプレーは、右サイド深くでボールを奪ってあっという間に逆サイドの裏へ展開しエヴェラウド選手のシュートシーンを作り出していました。
後半に入ってもプレスの強度は落ちることなく、前線とサイドの4枚を交代し運動量を保って横浜FMの前線を食い止めることに成功していました。
最終的に4ゴールを奪い、今季初勝利を挙げた鹿島。
2ゴールを上田絢世選手がゲットしたことも大きいですね。ただ、前半終了間際など確実に得点しておきたかったところを逃したことも事実ではありますが…
鹿島としては前から仕掛けてくる相手に相性が良かったことはあると思いますが、貴重な勝利になったことに間違いはありません。
このような強度のプレーを見せていけば、巻き返して上位に食い込んでくることが予想されます。今後が楽しみですね。
横浜Fマリノス
鹿島もですが、横浜FMもほぼベストなメンバーで組んできました。
昨季優勝したチームのベースはそのままに、さらなる進化を見せられるか、今季これまでは苦しんでいますが、強いチームであることは間違いありません。
開始直後に失点してしまうものの、あっという間に取り戻した攻撃は見事でした。ディフェンスラインからビルドアップし、左サイドへ展開、中央へのパスを受け取ったのは右サイドバックの松原選手。短く縦へエジガルジュニオ選手へポストを入れると右の仲川選手へ、仲川選手が低いクロスを入れると後ろから走り込んだマルコスジュニオール選手がフリーで流し込んでゴールゲット。完璧な崩しを見せました。
しかし、後半開始からエジガルジュニオ選手、チアゴマルチンス選手を交代させると、鹿島の激しいプレスに前に進むことができなくなります。
57分にマルコスジュニオール選手のディフェンスラインとのうまいパス交換で前を向きチャンスを作るなど、要所でのチャンスはできるものの、効果的な場面を作り出すことができず。
マルコスジュニオール選手は70分にスーパーゴールを叩き出すなど、別格の動きを見せていました。
交代で入ったオナイウ阿道選手はあまりプレーをさせてもらえず、同じく途中出場の水沼選手も良い位置でこぼれ球が2回ほど落ちてきましたがいずれもミートしきれずチャンスを活かせませんでした。
鹿島があれだけ激しいプレッシャーをかけてきていながら、決して長いボールを使うことはありませんでした。
ここはクラブの哲学だと思うのでとやかく言うべきところじゃありませんね。
決してブレない姿勢、素晴らしいと思います。
次節の予定
J1は水曜日に第6節を予定しています。
長いトンネルを抜けた鹿島はアウェイ湘南戦、連勝して上位との差を少しでも詰めたいところです。まだ未勝利の湘南もホームで必死に戦ってくるでしょうし、激戦必至です。
横浜FMはホームで横浜FCとの横浜ダービー。順位もひとつ違い、そして横浜ダービー…これは燃えないわけがありません。大注目のゲームです。
他のカードを見ても、第6節の注目は横浜ダービーですね。
次節も熱いゲームを期待しましょう！
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