昇格を狙う大宮アルディージャ、第33節は各試合の時間がずれていて、他のチームが試合を終えてからのゲームとなりました。(台風延期の山形を除く)
対する東京ヴェルディは、現実的に考えて降格の心配はなく、昇格プレーオフ圏内も少し厳しいという立ち位置。
台風接近で大雨となったゲームは、NACK5スタジアムで行われました。
2019.9.22
大宮アルディージャ 2-0 東京ヴェルディ
22分:イッペイ・シノヅカ
76分:酒井宣福
ゲーム
スターティングメンバー
大宮はシモビッチ選手がスタメン。ゴールキーパーは前節から復帰した笠原選手が入りました。
大前選手はベンチ外となっています。
東京Vは夏に加入した外国人選手がメンバー入り。クレビーニョ選手は加入直後は右サイドバックを担当していましたが、守備力の関係か一列上げて、サイドバックには小池選手を配置しました。
前半
クラブのルーツともいうべきショートパスを繋ぐスタイルでボールを運ぶ東京V。
中盤に加えてレアンドロ選手もボールを受けに入り大宮ディフェンスを崩しにかかります。
しかし、チャンスを作ったのは大宮でした。
立ち上がり直後のフリーキックのチャンスにシモビッチ選手がヘッディングで合わせると、上福元選手が何とかセーブしますが、河本選手の目の前にボールがこぼれます。
河本選手が詰めるものの、上福元選手が体に当ててゴールならず。
超決定機となりました。
そして22分、これまで何度かのコーナーキックをショートコーナーで攻めていた大宮ですが、このコーナーキックは直接ニアに蹴り込んできて、両チームの選手が団子となり誰にも触れずにそのままゴールイン。
大宮が貴重な先制点を挙げました。
東京Vも反撃に出ますが、ショートパスを繋いでバイタルエリアからクレビーニョ選手が強烈なミドルシュートを放ったシーンくらいに抑えられてしまいました。
さらにレアンドロ選手がケガで36分で交代となるアクシデントも発生してしまいました。
このまま前半は大宮の1点リードとなりました。
後半
東京Vはさらに攻勢を強めますが、しっかりとブロックを敷く大宮のディフェンスを崩せません。
逆にカウンターから大宮がチャンスを作るシーンが多く見られることとなりました。
前に運べる小島選手と奥抜選手がドリブルでカウンターの起点となり、決定的なチャンスを何度も演出します。
なかなか追加点は奪えずにいましたが、ペースは大宮と言える展開でした。
そして76分、またもコーナーキックからニアサイドを狙い、フリックされたボールはファーにいた交代出場のフアンマ選手へ。
フアンマ選手がプッシュするものの東京Vディフェンスも何とかブロック、しかし酒井選手に押し込まれ、両チームにとって大きい2点目が入りました。
ゲームはこのまま2-0でホームの大宮が勝利となりました。
注目選手
まずはホーム大宮は奥抜選手。
素晴らしい運動量にスピード、ドリブルで何度も何度もチャンスを作っていました。
ラストパスやシュートの精度が上がってくれば、かなり脅威な選手となりそうです。
シャドーのポジションで活きており、大前選手とのポジション争いに勝利しているのもうなずけるパフォーマンスでした。
それにしても、中盤の小島選手といい、大宮のアカデミー出身の選手はクオリティが高いですね。
対する東京Vは新井瑞希選手。
レアンドロ選手のケガにより36分からの出場となりましたが、左サイドに入りドリブル突破で色を出していました。
東京VへはJ3富山から今夏に加入した選手のようですが、浦和レッズユースから直接オーストラリアに渡っているようですね。
ドリブルやシュートにとても良いものがありそうですので、もう少し長い出場時間で見てみたい選手でした。
まとめ
試合は大宮の完勝でした。プレッシャーのかけ方やボールの奪い方、その後のカウンターでの攻め方まで完璧でした。
欲を言えばカウンターからの流れで一本は決めたかったというところでしょうか。
昇格争いの勢いが出るような、そんな見事な試合となりました。
対する東京Vですが、内容は良かったと思いました。
ボールは持ててましたし、攻め込むところまでは何度もトライできていました。
最後のワンプレーで崩しきれるかどうかと、ビハインドの残り5分程度で割り切った攻撃ができるかどうか、かと思います。
レアンドロ選手のケガも非常に痛かったですね。トップで収める選手がいなくなってしまいました。
その後はパライバ選手を真ん中で起用していましたが、あまりフィットしていませんでしたね。
結果論ですが、カンスイル選手をもっと早く投入し真ん中へ配置して、パライバ選手と新井選手の両サイドから攻撃を仕掛けた方が脅威だったかもしれません。
これで東京Vのプレーオフ圏内へのアプローチは厳しくなってしまったと言わざるを得ません…
しかし大宮としては、団子の昇格争いのためまだまだ自動昇格圏内を狙える展開です。
大宮の今後の戦いに注目です。
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