【J2第28節】水戸ホーリーホックvs京都サンガ

サッカー
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ミッドウィークに天皇杯を観戦した水戸ホーリーホックがリーグ戦でどのような戦いを見せてくれるのか、確認したくDAZNにて観戦しました。
ホームに迎えるのは現在2位の京都サンガFC。2位vs6位、勝ち点51と勝ち点45の上位対決となりました。

2019.8.17
水戸ホーリーホック 3-0 京都サンガ
17分:黒川淳史
45+1分:オウンゴール
83分:小川航基

スターティングメンバー

ホーム水戸はミッドウィークの浦和レッズ戦のスタメンから連続でスタメンに入った選手はゼロ。完全にターンオーバーとなりました。
夏の移籍で加入した小川航基選手と福満隆貴選手がスタメン入り。

アウェイ京都は天皇杯はなし、1週間空きました。
前節栃木戦から3人変更、下畠選手・重廣選手・上月選手がスタメン入り。特に上月選手は下部組織出身の18歳、アンダー世代の代表経験もある選手で、アタッカー?と思われましたが右サイドバックに入りました。

前半

解説の永井雄一郎さんも予想していた通り、ボールを握るのは京都。水戸は2トップの小川選手と黒川選手が相手ディフェンスやゴールキーパーへプレスをかけるシーンもありましたが、基本的に自陣に入ってきてからのプレス開始を狙っているように見えました。

8分、水戸がボールを奪うとあっという間にカウンターを仕掛け、福満選手から右サイドに開いた黒川選手へ展開すると、黒川選手は早く低いクロスをディフェンスとゴールキーパーの間に通します。小川選手が飛び込みますがわずかにボールには触れず。初めの決定機は水戸となりました。

得点が動いたのは17分、自陣でボールを奪った水戸は細川選手がロングボールを蹴り込むと福満選手が抜け出し、ゴールラインギリギリでダイレクトクロス。エリア内の小川選手に引っ張られ、後ろから上がってきた黒川選手が完全にフリーとなり、ワントラップしてボレーで叩き綺麗に先制点を奪いました。
細川選手からパスが2本、まさにダイレクトプレーという展開でゴールをゲット。

しかしながら展開は変わらず。京都が圧倒的に攻めたてます。パスが繋がりサイド深くまで攻め込みますが、水戸はセンターを締めて最後はやらせず、という展開となりました。
水戸は奪ったあとの縦パスを受ける選手が小川選手のみで、小川選手の個で収めてもらわないと波状攻撃を受けるという流れとなり、かなり苦しい展開を強いられていました。

京都は42分にジュニーニョ選手を代えて仙頭選手を投入。監督インタビューで語っていましたが、前半のうちに追いつきたいという思いからの交代だったそうです。

全体的に苦しい水戸でしたが、アディショナルタイムに追加点を奪います。
またも自陣深くでボールを奪い、福満選手が小川選手へクリアに近い縦パスを入れると、下畠選手と競り合います。ボールのコントロールは完全に下畠選手でした。下畠選手は安全にゴールキーパーに戻しますが、加藤選手が前に出ていることを確認できておらず、バックパスがそのままゴールインでオウンゴールを献上してしまいました。

水戸としてはラッキーなゴールもあり、前半は2-0で水戸がリードして折り返します。

後半

後半も流れは変わらず。京都が攻めて水戸が守る展開に。
ただ、両チームとも早めの交代を行います。
水戸は56分に浅野選手(サンフレッチェ広島へ移籍のリリースが出ました。今シーズンは広島から水戸へローンという形で残留)を投入し縦への推進力を、京都は57分に闘莉王選手を投入し前線にパワーを出そうと試みます。

しばらくはそのままのスタイルで守っていた水戸ですが、76分に宮選手を投入し闘莉王選手へのロングボール対策を施します。
右サイドハーフの福満選手を下げ宮選手、最終ラインは5枚となりました。
トップにいた黒川選手を右サイドハーフに下げ、小川選手の1トップに。

すると82分、黒川選手が中央からドリブル突破しセンターの小川選手へショートパス、縦に突破してくる黒川選手に京都ディフェンス陣は引っ張られ、小川選手がワントラップした後は完全にフリーに。しっかりとゴールに流し込んで3点目。

小川選手のゴール。この位置でフリーにすると確実に決める決定力はさすが。

このまま3-0で水戸が勝利。

注目選手

まずはホーム水戸。
ここはやはり小川航基選手。東京五輪を目指し磐田からレンタル加入したFWですが、スケールが大きく期待の選手。この試合のゴールで水戸加入後6試合4ゴールと数字を残しています。五輪世代は海外に出ていく選手もいる中、J1からJ2へカテゴリを落としている小川選手は危機感でいっぱいのはず。結果を出し続けることで代表に選出されるよう頑張ってもらいたいです。

そして京都。
ベテランですが、加藤順大選手。
京都はパスサッカーで相手を崩していくスタイルですが、そんな中で最終ラインに混ざりビルドアップをする貴重なゴールキーパーです。今年35歳を迎えるベテランですが、足元の技術は高く京都のサッカーにとてもマッチしていると思います。浦和レッズ時代から見てきた選手ですが、こんなに足元の技術がある選手だとは知りませんでした。これからも期待です!

加藤選手のスーパーセーブ。

まとめ

京都は70%以上のポゼッション率でボールを保持していましたが、90分見通すとボールを持たされていたような印象です。その証拠に、攻めているはずの京都の選手、下畠選手や上月選手が足を攣るシーンが目立ちました。それによって3枚目の交代を下畠選手に使ってしまうという痛すぎる展開に。同じく攣っていた上月選手は最後までピッチに残ることとなりましたが、当然運動量を出すことはできず。
京都の攻めは一歩手前までの崩しは良かったのですが、最後のパスの精度や3人目の動きが少し足りなかったように思います。
これで両チームの勝ち点は51と48で3点差になりました。
首位柏レイソルが今節も勝って58ポイントとなり、追いかけるチームが団子になってきた印象です。どこが2位までに入るか目が離せません!

最後に闘莉王選手。
試合終了後、水戸サポーターへ深々とお辞儀をしていました。2003年に水戸に所属し、水戸法務局で帰化申請をした闘莉王選手。もう一花、京都で咲かせてくれるのを期待しています!

闘莉王選手の挨拶。

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