【2020 J3第18節】福島ユナイテッドvsブラウブリッツ秋田

サッカー
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J3はこの第18節から後半戦となります。
首位の秋田は消化が1試合少なく16試合終了時点で敗戦は0、失点は4という盤石振り。リーグ後半戦を戦うにあたり大事なゲームとなりました。

対する福島は下位に沈んでおりますが、ホームで同じ東北勢に負けるわけにはいきません。熱戦が期待されました。

2020年9月26日
福島ユナイテッド 0-2 ブラウブリッツ秋田
33分:沖野将基
59分:久富賢

福島vs秋田 ゲーム展開

東北ダービーとなったこのゲーム。
首位の秋田に福島がどう戦うかが焦点となりました。
第2節で対戦している両チーム、このゲームも記事にしていますのでご覧ください。

ゲーム開始からボールを握る福島が攻め込みますが、ゴールにあと一歩まで迫るも得点は奪えず。そうこうするうちに、秋田は左サイドから青島選手が一度切り返してインスイングのクロスを入れると、ファーサイドの沖野選手が飛び込んで合わせ先制点をゲット。33分に秋田が先制しました。

後半に入っても大勢は変わらず。何とか福島が追いつこうと攻め立てますが、秋田はゴールを割らせず。

すると59分、またも一瞬の隙から青島選手がロングスルーパスを久富選手に通すと、久富選手は冷静にゴールに流し込み、秋田が追加点をゲット。

最後まで秋田は福島の攻撃にゴールを割らせず、このまま0-2でアウェイ秋田が勝利。またも無失点での勝利となり、ガッチリと首位をキープしました。

福島ユナイテッド

福島スターティングメンバー

第2節、第9節で福島のゲームを記事にしていますがどちらも4バックでした。しかし、この試合は、数試合前から取り入れたという3バックで臨みます。

福島はショートパスを繋いで攻め込み、イスマイラ選手の少し下にポジションを取った樋口選手と田村選手がうまくボールを引き出して組み立てをしていました。
秋田相手にほとんどの時間でボールを握っていました。

特に右サイドで樋口選手と池田選手、時にはディフェンスの雪江選手のオーバーラップで攻め込み、クロスボールまたは短いパスを展開して逆サイドの吉田選手に展開するという流れが多く見られました。
秋田が4バックだったこともあり、吉田選手は逆サイドでよくフリーになっていました。

しかし、ボールは持つものの最後の部分で崩しきれず、シュートも放ちますが分厚い秋田の壁を突破できず。
そんな中、前後半一度ずつ、秋田の一発の攻撃に沈んでしまいました。
特に後半の2失点目は相当痛い失点でした。

ただ、最後までボールを繋いで攻める姿勢は貫き、最終盤には猛攻を仕掛けあと一歩でゴールというシーンを作り出しました。交代出場のトカチ選手などはシャドーのポジションが合っていそうですし、このままブラッシュアップしていければもっと磨きがかかりそうです。

今日のゲームで気になった選手は池田昌生選手です。右サイドで前への推進力を持ってボールを運べて、さらに終盤は交代選手の兼ね合いもありセンターでプレーするなど幅の広さも見せてくれました。セレッソ大阪ジュニアユース出身の21歳、今後の飛躍が楽しみです。

ブラウブリッツ秋田

秋田スターティングメンバー

首位秋田は4-4-2システムで臨みます。
この布陣で強固なディフェンスを構築していました。

その守備ですが、2トップが相手選手にプレッシャーをかけますが、連動して全員が前からという守備ではなく、中盤の最終ラインはある程度引き込んでの守備を見せていました。この4枚と4枚が非常に堅く、福島に持ち込まれても崩れない安定感を発揮していました。

そして攻めとしては沖野選手と青島選手のサイドハーフが縦へ持ち込みチャンスを構築。先制点はその青島選手からのクロスボールで逆サイドの沖野選手が決めるという素晴らしい展開でした。

この1点で秋田はさらに無理をすることがなく、福島にボールを持たせてカウンターを窺う展開となります。
そして59分にはまたも青島選手から縦への長いスルーパスが飛び出し、抜け出した久富選手が今季初ゴールとなる追加点を獲得。この2点目でほぼ勝負アリとなりました。

その後吉田監督は2トップを交代。田中直基選手と林容平選手のコンビに代え、福島最終ラインへプレッシャーをかけ、自由な攻め上がりを制限。
2トップが剥がされてもコース限定によって秋田の守備網が後ろで包囲し、自由な攻撃を許さず。最後は福島の猛攻を受けますが、ゴールキーパーの田中雄大選手を中心に跳ね返し、今季13試合目の無失点試合を達成。

秋田から見たこの90分は盤石の試合展開でした。まだまだ快進撃は止まりそうにありません。

次節の予定

福島はアウェイで八戸と対戦。またも東北ダービーとなります。
東北ダービーの連敗は許されないでしょうから、アウェイながら勝ち点3を狙う戦いが求められそうです。
このゲームで見せたボール展開をさらにブラッシュアップし、勝利を目指したいところです。

秋田はホームに戻り盛岡を迎えます。こちらも連続の東北ダービーですね。現在盛岡は下位に甘んじていますので、秋田が昇格を狙っていくには確実に勝ち点3が必要となるゲームになります。久富選手にも今季初ゴールが飛び出し、強固な守備に加えアタッカー陣も充実してきた秋田、次節も安定した戦いを見せてくれそうです。

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