【2022 J2第27節】FC琉球vs大宮アルディージャ

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久しぶりの投稿となってしまいました。
今回はJ2残留争いの直接対決となる琉球vs大宮のゲーム、注目度が高い熱戦を90分観戦してみました。

ちなみにゲーム前の順位表。
群馬は27試合消化している状態で大宮と勝ち点が同じ。
琉球はひとつ上の大宮と勝ち点差4。
大宮は残留圏へ、琉球は目下のライバルに近づくため、両者負けられない戦いという熱すぎるゲームとなりました。

試合結果

2022年7月17日
FC琉球 1-1 大宮アルディージャ
50分:金井貢史
61分:菊地俊介

スターティングメンバー

ホーム琉球のスタメン。
久しぶりに見た琉球はだいぶメンバーが変わっていました。
サイドバックに入ることの多かった田中恵太選手がサイドハーフに、金井選手がトップ下(ゲーム展開中は最前線にいることも多かった)、センターバックは中川選手と大森選手と個人的にはあまり見る機会の少なかった選手が名を連ねました。
富所選手、上里選手、清武選手、上原慎也選手などのベテラン選手はベンチにすら入らず。
ナチョ・フェルナンデス新監督の構想なのか、怪我などのコンディションなのかわかりませんが、だいぶ変わった印象です。

さて、対する大宮のスタメンです。
こちらはだいたい見たことのある選手が揃った感じ。21位にいるような顔ぶれじゃないんですが。
そんな中でも、右サイドバックに入った貫選手は完全に初見の選手。楽しみ。
そして何と言っても武田選手でしょうね。
昨年琉球でプレーした武田選手が敵として琉球ホームに乗り込んで来ました。

琉球vs大宮 ゲーム展開

やはりお互い大事な一戦ということもあり、序盤は様子見の立ち上がり。
大宮はロングボールを中心に琉球ディフェンスを下げさせる狙いに見えました。
琉球もはじめは前からプレッシャーに行く感じではなく、少しブロックを作って守るような展開で時間が経過していきました。

6分過ぎ、琉球のトップ阿部選手の体の使い方が巧いシーンがありました。

阿部選手の体の使い方

ロングボールに対して、体を相手にぶつけてマイボールにするというさすがの動き。
さらに、自軍左サイドからの攻めに対して、ボールがカットされると見るやいなや、上がった左サイドのスペースを埋めて左サイドバックとしてプレー。(以下動画参照)
素晴らしいプレーヤーですね。

阿部選手のポジショニング

対する大宮は、15分過ぎくらいから中盤の小島選手を経由して攻撃を組み立て。
この下図の場面は左足でサイドチェンジのパスを繰り出し、リズムを作り出しました。

小島選手のロングパス

この後からは武田選手も絡んで大宮の攻撃が活性化。
琉球が守る時間が増えましたね。

琉球の攻めで気になったのが、GKカルバハル選手からのキックに対して右サイドバックの上原選手が競る形が多かったこと。

上図の左上のように、上原選手は一本目に競り勝つシーンが多いものの、その後のボールを拾えないと、そのスペースが大きく空いていて逆にピンチになることが目に付きました。
田中恵太選手が下がってスペースを埋めるんだと思うんですが、上図の右上のようにセカンドボールを田中選手が拾いに行って拾えないと、上図の下のように右サイドの広大なスペースを使われるというところが何度かあったように思います。

前半はこのままにらみ合いで終わりましたが、後半すぐにゲームが動きました。

50分、カウンターを繰り出す琉球。
さすがのボールキープを見せた阿部選手から左サイドに展開すると走り込んだ大本選手がダイレクト(これ重要)でクロスを入れると、ファーサイドの金井選手がジャンピングボレーのゴラッソで先制!

スーパーなゴールだったんですが、何と言っても11番中野選手のランニングじゃないですかね。
大宮のセンターバック2枚、西村選手と新里選手が中野選手につられて大外の金井選手がフリーとなりました。完璧!

負けるわけにいかない大宮もすぐに反撃。
61分のフリーキック、蹴るのは武田選手。

ゴールポスト角直撃のスーパーフリーキック。武田選手は役者ですね。
この跳ね返りを菊地選手が押し込んで大宮がすかさず同点に。

武田選手のフリーキックも菊地選手のシュートも素晴らしかった。
でも、失点直後に河田選手と矢島選手と投入した相馬監督の選手交代がまた素晴らしかったですね。これでグッと流れを引き戻した印象です。

1-1のタイスコアになった後は一進一退。
両者のプライドがぶつかりあったゲームは決勝点が生まれずドロー決着。
琉球としてはホームでしたし、勝ち点を詰めておきたかったところなので痛い結果となりました。

ひとまずこれで大宮は群馬をかわして残留圏へ。
琉球は1ポイントを積んで群馬と勝ち点差3。まだまだわかりませんね。
今後も熱いゲームに期待です。

注目選手

ホーム琉球は武沢一翔選手を挙げます。
完全に初見の選手でしたが、だいぶ良い選手でしたね。しっかりスペースを埋める、機を見て上がってミドルシュートも打てる、気の利いた選手でした。
上里選手のような展開力という感じではないんですが、今日の池田選手や富所選手と組ませたら良いバランスを取れる選手だと思います。良い驚きでした。

大宮は小島選手がだいぶ好みなんですが、以前の記事で注目選手にした記憶があるので一旦除外。
全然知らなかった貫選手はサイドからの攻撃や守備ではそんなに目立ってなかったんですが、あのロングスローは必殺技ですね。
それにしても大宮アカデミーは次から次に優秀な選手を輩出しますね。素晴らしい。

貫選手のロングスロー

今回の推しは貫選手ではなく、志村滉選手。
1点は取られましたが、あれはノーチャンス。
それより今季北九州で控えに甘んじながら、大宮のGK陣の負傷で急遽移籍したという経歴だったものの、それ以来大宮のゴールを守り続け、今日も最後尾でしっかり大宮の守備陣をまとめ存在感を示しました。あっぱれ!

ピンチに飛び出す志村選手

逆に琉球のゴールキーパー、カルバハル選手はお茶目な場面がありました。
武田選手のセットプレーの際、「ヒデ(武田英寿選手)、コッチ!コッチ!」と昨年のチームメイト武田選手にキックの方向を指示するという心理作戦。結局失点しましたがw

武田選手に声をかけるカルバハル選手

琉球の次節はアウェイ徳島、大宮はホームで秋田。
J2残留を果たすのはどのチームでしょうか、楽しみです!

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