【J2第39節】水戸ホーリーホックvsモンテディオ山形

サッカー
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J1昇格争い2位につける山形、8位水戸のホームに乗り込みます。
首位柏についていくにも絶対に勝ちたい山形、プレーオフまたは自動昇格を狙う為にもホームで絶対に勝ちたい水戸とのぶつかり合い、激戦必至です!

2019.11.2
水戸ホーリーホック 3-1 モンテディオ山形
58分:清水慎太郎
63分:木村祐志
67分:小川航基
78分:中村駿

ゲーム

スターティングメンバー

ホーム水戸はここまで全試合フルタイム出場中の志知選手をベンチに置き、代わって外山選手が左サイドバックに入りました。
2試合出場停止明けの前選手が中盤に入ります。

対するアウェイ山形は山田選手が出場停止。代わって長くケガで戦列を離れていた三鬼選手が13試合振りのスタメン。おなじみの3-6-1で臨みます。

水戸vs山形 スターティングメンバー

前半

開始早々のコーナーキックをショートで始めた山形、右からのクロスをファーサイドへ送ると、ヘディングを競り勝ちエリア内の山岸選手へボールを落とします。
山岸選手はディフェンスを背負いながら反転シュートに持ち込むと、ボールはクロスバーを直撃します。
いきなりのビッグチャンスでした。

その後もセカンドボールを優位に拾った山形がペースを握ります。
一貫してコンタクトプレーにファールを取らないレフリーの為になかなかプレーが止まらず、球際も激しくなり見ている方は楽しくなる展開に。

ホーム水戸も34分に反撃。
右サイドでの多くのパス交換からボールは左サイドの外山選手へ。外山選手のクロスはファーへ流れますが福満選手が拾い直し中央へグラウンダーのクロス。そのクロスをダイレクトで清水選手が狙いますが枠を上へ外しました。

39分には左コーナーキックからファーで細川選手がヘディングシュート、叩きつけすぎたボールはバウンドして枠を超えていきました。

全体的にアウェイ山形ペースの前半でしたが、スコアレスで折り返します。

後半

後半立ち上がりの48分、水戸はセンターバック瀧澤選手がロングボールを入れると、栗山選手のヘディングが後ろへ逸れ、清水選手が反応してシュート。体勢が崩れており枠へ飛ばすことができませんでした。

さらに49分、中央でファールを受けた水戸は素早くリスタート。外山選手が左サイドを抜けてクロスを入れるとボールはファーに流れ、そこにはフリーの福満選手が。しっかり狙ったハーフボレーでしたが枠へ飛ばすことができず。

そして53分には右サイドで黒川選手とパス交換した白井選手がペナルティエリアに入り込み左足でシュートを狙います。このシュートも枠外となりますが、前半押し込まれた水戸が後半は攻めたてていきます。

ゴールが奪えずにいた水戸ですが58分、中央でボールを引っ掛けた後、白井選手が左サイドへ展開。黒川選手が抜け出して中央へグラウンダーのクロス。ニアに木村選手と福満選手が走り込み相手ディフェンスを引き連れると、清水選手がフリーでボールを受けダイレクトシュート。ゴールキーパー櫛引選手の体勢を見ていた清水選手はコールに転がすシュートを選択し、結果櫛引選手は見送るだけとなりゴールイン。このプレーで交代ボードが出ていた清水選手、ラストプレーで結果を出しました。

清水選手のゴール

清水選手のゴールシーンを、清水選手と交代の予定で見ていた小川選手が予定通り61分に入ります。

さらに63分、右サイドから福満選手が低いアーリークロスを入れると代わって入ったばかりの小川選手がヘッドで狙います。自分の目の前で小川選手に触られた櫛引選手はボールを弾いてしまいます。そこに木村選手がヘッドで詰めてゴールゲット。自身の250試合出場に華を添えます。

勢いに乗る水戸は67分、左サイドでボールを受けた外山選手、対峙した相手ディフェンスをフェイントでかわして早いクロスを入れると、小川選手がドンピシャで合わせてなんと3点目。上げたクロスの質、ヘディングシュートの質ともに素晴らしいプレーでした。解説の佐藤さんも「凄いのきた!」と叫んでしまうほどのビューティフルゴール。

小川選手のゴラッソ セレブレーションでもみくちゃ

堅守山形が3点を追う展開となり、2トップに変えて得点を狙っていきますが、水戸も粘って守ります。
78分、坂元選手のシュートを細川選手が手に当ててしまいペナルティキックとなると、中村選手がキッチリ逆に決め1点を返します。

すると水戸は直後に福満選手を下げて宮選手を投入し、5バックで守りを固めます。
このまま水戸が守りきり、ビッグマッチを3-1で勝利しました。

注目選手

まずはホームの水戸は白井永地選手です。
水戸の試合は何度か記事にしましたが、その都度良いプレーをしていたものの他の選手が良すぎてピックアップが遅れました。
先制点の起点となったパスも然りですが、凄く良かったのはセカンドボールの奪取です。2点目直後の65分と3点目直後の68分の2回、得点直後で緩んでしまいがちなところで際どいセカンドボールの競り合いをいずれも勝ち取りました。あまり目立ちませんでしたがビッグプレーだと思います。

アウェイ山形は三鬼海選手。
ケガで久しぶりの復帰(前節1分出場)ながらサイドで精力的に動いており、セットプレーもキッカーを務め、中心として躍動していました。
山田選手が出場停止明けで復帰してくればポジション争いが激しくなりそうです。

まとめ

あまり戦略的な見方ができないので理由がわかりませんが、前半押されていた水戸が後半にガラッと変わり勢いが逆転したように見えました。同じ11人でやっているのに、サッカーは本当に深いです。

水戸の3点はいずれも難易度の高いゴールで素晴らしかったです。
ここのところ課題だったゲームの締め方も、1失点はしましたが問題なくこなせたように思います。
逆に山形はペースを握った前半に得点できなかったことが最後まで響いてしまいました。

ホーム水戸は前節の逆転負けで8位まで順位を落としましたが、負けたらプレーオフも危ぶまれるゲームをしっかりと取りました。しかも、いつもはベンチ入りの当落にいる外山選手を左サイドバックに起用しその外山選手がしっかり活躍するという、36節柏戦の浜崎選手や村上選手に続いた形となり、チームの一体感を感じました。センターバックに入った瀧澤選手もそうですね。
この勝利は非常に勇気が出るものとなりそうです。

対する山形は自動昇格枠を争う為にも勝ちたかったゲームでした。堅守を誇りながらの3失点を残り3試合に引きずらないことが大事だと思います。多くのサポーターが水戸へ駆けつけました、次節ホームでそのサポーターへ勝利を届けてもらいたいです。

チームを鼓舞する山形サポーター

そして主審の大坪氏も正常なコンタクトプレーには笛を吹かず、そしてその線引がブレなかった為に激しくもクリーンで、且つゲームが止まらず面白いゲームとなりました。影の引き立て役だったと思います。

両チームは最後まで昇格争いに絡むでしょう。残り3試合、両チームの結果に注目です。

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